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信用できる知識・情報について

 ”知識”とは、人類が多方面から様々な考察・検討、実験、事実の収集を通して得られた共通の知見です。

 例えば、

 A.1シーベルトの被爆があれば、100人に5人が癌になる。
 B.低線量被曝の場合、被曝量に応じて確率的に癌が生じ、直線性を有し、しきい値も存在しない為、少量の被曝でもリスクがあり、安全ということはあり得ない。
 C.子供は大人の5倍の感受性がある。

 という知識は、ものを考える上での基本になります。
 これを基本に考えると、年間1ミリシーベルトの被曝では子供1万人に2.5人が癌になり、10年間では400人に1人となる勘定です。政府の”新基準”年間20ミリシーベルトでは、年間200人に1人、10年間では20人に1人が癌を発症する事になります。しかも、”新基準”では、内部被曝は考慮していませんから、実際はもっと高率になります・・・。

 これらの知識を元に、現在得られる”情報”を吟味し、判断していくこととなります。

 さて、”情報”とは、状況から得られる様々な思考・判断材料です。全体を理解できるまとまった概念だったり、断片的だったりします。また、自分が直接観察したものから得られる場合もあれば、信頼できる機関からもたらされたり、噂の延長に過ぎない場合もあります。事実であることもあれば、誤っている場合もあり、必ずしも正しいとは限りません。
 現在われわれが得られる情報は、ジャーナリストでもない限り、自分で現場に行って調べることも出来ないでしょうから、テレビ、新聞、インターネットを通じた政府・自治体・企業・個人から発信されたものです(ガイガーミューラーカウンターなどの線量計を導入すれば、身の回りを調べられますが、今多く出回っているのは大半が誤差が多く信頼性に欠けるようです)。
 政府の言っている事が全く当てにならず、マスメディアの凋落ぶりは今回の大震災で益々露わになってしまった感がありますから(被災者に泣くまでインタビューする等ひどいものです)、何が信頼できる情報で、何が嘘か見分ける必要があります。

 (追記予定)

H23.5/5(木)記

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